教えられ上手
最近本屋に行くと『〇〇力』と言う題名の多さに驚かされます。
「『〇〇力』という本の題名10作品答えよ」
ってネプリーグのファイブボンバーで出題できるくらいありますよね。
ひょっとしてもう出題されたことあるんかな。
それくらい出ている『〇〇力』ですが、最近自分に特に足りないなあと思う力があります。
それが『教えられる力』です。
僕はかれこれ5年くらい塾の先生の仕事をしてきました。
その中で気づいたことがあります。
教えやすい生徒と教えにくい生徒がいることに。
僕が教える仕事をしていて、一番心がけてきたこと。
それは生徒によって接する態度を変えないことでした。
しかしこれを意識してもなお、やっぱり教えやすいと思う生徒と教えにくい、もっというと、もういっそのこと退塾して欲しいと思ってしまう生徒も中にはいました。
ひょっとすると態度に出てしまっていたかもしれません。
そんな感じで教える側も教えられる側も両方経験してふと考えちゃいました。
俺って教えられる力ないんやろうなあ…と。
ここで想像してみてください。
教えたくなる生徒ってどんな生徒でしょうか。
あるいは指導したくなる後輩、新入社員とはどういう人たちでしょうか。
多分皆さんだいたい一緒なはず。
僕は
①話を聞いてくれて
②素直に指示したことをやってくれて
③「できるようになりたい」という前向きな熱意を感じる
人を見ると思わず教えたくなります。
僕が塾講師をやっていて思ったのは成績が伸びる生徒は先に挙げた①〜③のうち、すくなくとも2つは該当する生徒たちだけなのでした。
でもこんなん学校で教わらないので生まれながらの性格の問題ですよね。
自然とこういう態度が取れる人はかなり恵まれていると思います。
でもこんな教えられ方ができる子どもなんて全子どもの中の1割もいないんじゃないか。
だからこそ大人である教える側の人間が、たとえ①〜③のどれも満たさない、正直言って教える気の起こらない生徒に対しても教えられるようにならないといけないと思います。
実際は教える仕事をしている人の多くが僕みたいに生徒によって教えやすさ、教えにくさを感じちゃっていると思います。人間だもの。
さて、子どもならば仕方ないとして、やはり僕も大人である以上、教えられ方を工夫せなあかんな、と思ったのです。
上司や先輩が教える気になるような部下、後輩にならないかんな、と。
要するに。
人の話を聞いて、
言われたことを素直にやって、
自分自身成長したいと思わなければいけない。
それこそが僕の考える「教わる力」です。
今までの自分を振り返ると本当に人の話を聞かず、言われたことをやるのは最初だけ、そして周りが頑張ってるから頑張らなあかんのかなと思っていやいややってる、っていう感じでした。
本当に自分のことしか考えず、プライドが高くて、進路を適当に決めるとロクなことがない 笑
やっとわかりました…
そしてこんな僕にも何かを教えてくださった方々には頭が上がりません。
きっといい先生になりますよ笑
というわけで、人(中学生)の振り見て我が(25歳)振り直そうと思った最近なのでありました。